アメリカのスーパーで見かける謎の野菜・ヒカマ (Jicama)の話

自分のことを棚に上げてなんですが・・・不細工すぎる見た目のヒカマ (Jicama)

自分のことを棚に上げてなんですが・・・不細工すぎる見た目のヒカマ (Jicama)

空っぽの冷蔵庫を満たすべくコストコに行って見つけた「ヒカマ (Jicama) 」。我が家の近くのコストコでは私の知る限り初めて見る野菜。存在は知っていましたが、いつも表面が傷だらけだし得体がしれないのでいつも見向きもしない野菜です。

アメリカでも日本でも食品の値段が上がっていると聞きます。世界的に新型コロナウイルスの混乱が落ち着き始めてみんなが先を争って食いまくっているとか。なんかわかったようなわからないような理由ですが、確かに卵とか、鶏肉のセールとかないかも。言われてみればコストコの野菜もちょっと高い?普通ならトマトとかごく普通の野菜を買って帰るところなのですが、量が多いだけに結構いい値段。お財布の関係上、この謎めいたヒカマが2個で3.5ドルという手ごろな値段だったので買ってみました。

カリフォルニアのスーパーではどこでも売っているヒカマ。メキシコ原産の野菜ですが、メキシコでは見なかった野菜。謎すぎるこの野菜は根菜なので、私たちは根の部分を食べています。日本では蔓が葛に似ているということからクズイモ(葛芋)と言われているみたいですね。

ずっしりと重たくて一つが大体900gくらい、さらに2ミリくらいの繊維質の皮に張りがあってカチカチ。それだけに切るのが結構大変です。私はスイカとか大根とか固くて大きなものを切るのは本当に苦手なのですが、手をざっくりとおとしてしまいそうな恐怖感に苛まれつつヒカマを半分に切ると梨の断面のような雰囲気。

見た目は梨、食感はヤーコン、味は水気が少ない甘くない梨といった感じです。レンコンを少しザラザラにしたともいえる。。。そんな梨やら、ヤーコンやら、レンコンを一つにしたようなヒカマですが、アメリカのレシピを見ると、大体皆さんサラダにしているよう。そのままスライスしてアーモンドバターをぬったり(この組み合わせはどうなんだと思うのですが、こっちの人はリンゴにピーナツバターやアーモンドバターをよくぬって食べる。それと同じ感覚?)、スティックにしてディップにしたり。そのままバリバリ食べるようです。火を通しても、このシャリシャリ感はなくならないそうです。

ヒカマの栄養(生で食べた場合・100gあたり)
カロリー 38kcal
タンパク質 0.7g
炭水化物 9g(糖分1.8g、食物繊維4.9g)
脂質 0.1g
カリウム 150mg
ビタミンC 20.2mg
ナトリウム 4mg

ヒカマは他にもビタミン&ミネラルが豊富。書ききれませんので詳しくは英語にはなりますが、USDAのホームページをご参照ください。マイクログラムのレベルの栄養素まで掲載されています。芋とは言われているものの、一般的な芋よりも断然でんぷん質が低いので完全なる野菜。芋をイメージして食べると全然違います。

コストコから帰ってヒカマを目の前に栄養などを調べていたら、いつも見た目だけで嫌っていたヒカマがおいしそうに見える!インターネットを見ていると、ヒカマを使ったアメリカ風のサラダのレシピが出るわ、出るわ。ここはぜひドロッとしたアメリカンなドレッシングではなく、日本人的ヒカマの食べ方を考えて、世界の食品取り合い戦争をヒカマとともに乗り切りたいと思います。

Maya

アメリカのロサンゼルス郊外在住。日本の大学卒業後から15年以上、仕事も趣味も旅行な毎日で60か国以上をふらふら。時に母を連れ、そして途中には旅行の友(主人)を見つけ、強引に(?)あちこち。東京にある秘境系旅行会社でワイナリーツアーのアレンジや自分でも世界各地のワイナリーを訪ねるうち、ワインのことも知りたくなり、旅行の仕事の片手間にワインの勉強も。WSET Level 2資格保持者。日本のソムリエ資格同等レベルのWSET Level 3結果待ち。

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