さいたま市にある神山農園のおいしいトマトの話

神山農園のトマト 06-09-2021.jpg

さいたま市北区外れ、住宅地と聖学院大学の横を抜けると古くから残る田園風景(さいたま市にも里山の風景が残っているところです)が広がってきます。さいたま市の北端のこのあたりには農家さんが集まっているエリアがあり、農家の門の横に小さい野菜の無人販売コーナーもたくさん見られます。そんな中にいつもお客さんで混んでいるトマト屋さん、神山農園さんがあります。

このことを教えてくれたのは知人で、彼女は神山農園さんのトマトの大ファン。「すごく甘くておいしいトマトを週に数日、農家さんのお家で販売するところがあるから行ってみない?」と5月にその知人が誘ってくれたので、自宅から二人でウォーキングで行ってみました。

いろいろ話を聞けば、なんとそのトマトを買うにはまず事前の予約電話がいるとのこと。できるだけ新鮮なトマトをお客さんに提供するために朝に収穫しているそうです。当日の朝10時から予約を開始し、12時から予約分が販売されます。以前はあっという間に売り切れてしまい、足を運んでも買えないということがたくさんあったということから予約制になったようです。予約数によって収穫量を調整できるので神山農園さんだけでなく、私たち買い手にとってもいいこと。必ず新鮮なものが手に入るということです。

さいたま市神山農園 06-09-2021.jpg

神山農園さんの離れにカゴに入った新鮮なトマトがずらっと並びます。品種はもちろんサイズや形で価格が変わります。大体一山500円~800円くらい。一般的にスーパーなどに流通するトマトはお店に並ぶまでの時間を加味して、完熟前の早どりトマトです。でも神山農園さんのトマトは収穫したものがそのままお店に並ぶから、木で完熟したものを収穫しています。真っ赤で熟したトマトは本当においしそうです。

棚にはあふれるほど商品があって、その中から欲しいものを選ぶ楽しみをどうしても追い求めてしまうのが最近の風潮ですが、神山農園さんの商品はただ一つ、トマトです。神山農園さんはホームページもありません。飾り気のないとにかくシンプルな販売所に並んだトマトが次々飛ぶように売れていく様子はある意味驚きです。

私が行ったこの日はお支払いのための行列はなくとてもスムーズでしたが、一緒に行った知人によれば、いつもは10人以上並ぶから品選びとお会計に30分以上かかると言います。買うのに予約が必要で、さらには遠路買いに来るお客さんもいる、というとにかく特別な神山農園さんのトマト。

神山農園 朝採りトマト 06-09-2021.jpg

私はトマトをカットせず、毎食1個丸ごといただくのが好みなのでチビトマト14個で500円という一山を購入しました。シンプルにそのまま食べてもコクがあるおいしいトマトでした。ウォーキングもできて朝採りの新鮮なトマトも手に入れて、とてもおいしい朝時間になりました。


<さいたま市・神山農園情報まとめ>

知る:神山農園(ホームページはないようです)住所: 埼玉県さいたま市西区西新井375 電話: 048-624-6726

Chiho

まっくろおにぎり、土台のないピザ・・・どんなものか想像ができないメニューを作るのが得意なサイクリスト。標高2000mのブータンで自転車に乗った時はちょっとへこたれましたが、家のまわり半径20キロは自転車圏内。お買い物に、離れて住む家族へお届け物に、クラブ活動に、今日も自転車をこいででかけます。Passports & Palatesのイラスト担当者。

Previous
Previous

アメリカのスーパーで見かける謎の野菜・ヒカマ (Jicama)の話

Next
Next

日本人がアメリカで作った「日本のチーズケーキ – Japanese cheesecake」