日本人がアメリカで作った「日本のチーズケーキ – Japanese cheesecake」

Japanese Cheesecake 05-28-2021.jpg

Ingredients

<材料> 直径15 x 深さ7㎝のケーキ型1つ分
メイン生地
 
室温に戻したクリームチーズ 150g
 ホールミルク 160 cc
 白砂糖 50g
 卵の黄身 3個
 レモン汁 大さじ1
 すりおろしたレモンの皮 小さじ1
 (オーガニックがいい)
 ふるいにかけた小麦粉 40g
 (アメリカの小麦粉はふるってあるけど、もう一度!)
メレンゲ
 
1.5時間凍らせた卵の白身 3個分
 白砂糖 40g
グレーズ
 裏ごししたアプリコットジャム 1/4 カップ
くっつき対策
 
無塩バター 大さじ1
 粉砂糖 大さじ1

日本のチーズケーキの道具.jpg

Tools you need…

<用意する道具>

  • 直径15x深さ7cmのケーキ型

  • 深さがcm程度あるオーブン天板

  • クッキングシート(型のサイズに合わせて切る+周囲と同じ長さの短冊)

  • ハンドミキサー

  • 刷毛

  • ざる

クライアントさんに頼まれた「日本のチーズケーキ」のレシピ作り。日本人なら知ってて当たり前、みたいな感じで頼まれたJapanese cheesecakeでしたが、お仕事しながらそんな名前の背景なんかも知ることができて一石二鳥!(ジャパニーズチーズケーキって何のこと?という方はこちらから)

一番苦戦したのはレシピ作りでも、材料集めでもなく、チーズケーキを焼くための器。スフレケーキはふんわり膨らんでいて、横にデカいより、どちらかと言えばぷっくり膨らんだイメージ。小さいケーキ型はもっていないのでまずはそれを用意しなきゃということで買いに行くも、ターゲットにもワールドマーケットにもない。確かに私がすでに持っているケーキ枠もそうだし、9インチ(約22㎝)が主流。アメリカだなー。真ん中まで膨らまないし、どでんと大きなスフレケーキってあんまり見たことないし。小さくかわいらしいのが日本流。レシピの提出期限もあるしのんびり探してもいられない!困った時の最終兵器、アマゾンで6インチ(15㎝)直径のものを注文。枠が外せるタイプのケーキ型がベストだったけれども、このレシピでいただけるお給料のことを考えて選択の余地はなし。

しかし売っていないものはないぞ、アメリカのアマゾン。日本の有名なお茶屋さんの高級な抹茶とかレバノンのタヒニ(ゴマペースト)とか、1日に、いや1か月に何人が注文するんだろうかというような商品までとりあえず探して見つからないものはない感じ、そんなものが翌日には家に届いちゃうんだから、その商品管理と配送システムがどうなっているのか見てみたい。

普段のレシピの仕事はオリジナリティのあるものでなくてはならないけれど、今回のJapanese cheesecakeはいろいろな方のスフレチーズケーキのレシピを参考にさせていただきながら、アメリカでも手に入りやすい材料を使った日本のレシピを完成しました。

How to make Japanese Cheesecake??

<作り方> 作り始める時にオーブンを180℃(350F)にセットします。

1)ケーキ型に底と側面にクッキングシートをひく。シートにバターを塗り、その上から粉砂糖をまぶす。その他の準備ができるまで冷蔵庫にいれておく

2)チーズクリーム作り
2A:
鍋に牛乳、クリームチーズ、砂糖を入れてゆっくりあたため、ふちに泡が立ってきたら火からおろす。クリームチーズが完全に溶けるようにかき混ぜる。だまがなくなったら20分ほど冷ます。
2B:しっかり冷ました2Aを大きめのボウルに移し、そのボウルへ卵の黄身を一つずつ、ホイッパーなどでしっかり混ぜながら入れる。その後レモン汁とすりおろしたレモンの皮、小麦粉を入れる。しっかり混ぜ、さらにざるを使って何度か濾す。

3) メレンゲ作り
半分凍らせた卵の白身をきれいなボウルに入れてハンドミキサーで泡立てる。5段階スピードのミキサーなら、「2」くらいのスピードでまず白身のゼリー質を崩す。その後スピードを「3」にアップ。白身がふわふわの雲のようになるまで1~2分。この時点からミキサーで混ぜながら、砂糖を1/3ずつ加えていく。ミキサーのスピードは3のままメレンゲにつやが出てくるまで5~7分ほど混ぜ続け、メレンゲに張りがしっかり出て、角の先がしばらく残る「リボン」ができたらメレンゲは完成。

4)チーズクリームのボウルに、メレンゲを1/3ずつ加える。最初の1/3はメレンゲの白とチーズクリームの黄色が完全に混ざるまでしっかり、次の1/3はメレンゲを折りたたむように優しく、最後の1/3は軽くさっくりと、シルクのような光沢のある生地ができるように混ぜ合わせる。

5) ケーキ型に生地を流し込む

6)湯せんの用意
オーブン用の天板に1cm程度の70~80℃のお湯を張り、天板の真ん中に生地を流し込んだケーキ型を置く。しっとりしたスフレチーズケーキを焼くため、水蒸気でオーブン内が高温になりすぎないように湯せんをして焼く。

7)アメリカの大きなオーブンなら真ん中のラックに、天板(湯せんしたケーキ型)を置く。オーブンの扉を閉めたら、すぐに設定温度を160℃ (320F) 下げて20~25分ほど焼く。ケーキが3㎝程度膨らみはじめ、表面にうっすら焦げ色がついたら、さらに温度を140~150℃ (290F) に落とし、30分程度焼く。(途中で天板の水が減っていたら70℃程度のお湯を足す)

8) オーブンの中で粗熱をとる(オーブンからすぐに取り出さない)
スフレチーズケーキにこんがり焼き色がつき、串を刺してみてするっと抜ければ焼き上がり。スフレチーズケーキが急にしぼみ、表面にしわが寄るを避けるため、水を張った天板とスフレチーズは扉を開いたオーブンの中で約20分ほど冷ます。(高さは約半分、直径は1/4ほど小さくなります)

9)20分後、粗熱がとれたらオーブンから取り出す。スフレチーズケーキから側面のクッキングシートをはがす。短冊の両端を使って、ケーキを皿などに移す。小さじ1~2杯ほどの水で溶いた裏ごししたアプリコットジャムをケーキの表面に塗る。そのまま1時間ほどスフレチーズケーキを冷ましたら、冷蔵庫で最低4時間冷やして完成。

Maya

アメリカのロサンゼルス郊外在住。日本の大学卒業後から15年以上、仕事も趣味も旅行な毎日で60か国以上をふらふら。時に母を連れ、そして途中には旅行の友(主人)を見つけ、強引に(?)あちこち。東京にある秘境系旅行会社でワイナリーツアーのアレンジや自分でも世界各地のワイナリーを訪ねるうち、ワインのことも知りたくなり、旅行の仕事の片手間にワインの勉強も。WSET Level 2資格保持者。日本のソムリエ資格同等レベルのWSET Level 3結果待ち。

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