LVMHの傘下に入ったBelmond・チャールストンプレイス (Charleston Place) に泊まる
4月の初めにアメリカ東海岸にあるチャールストンに出かけた話の続き。以前から泊まってみたいと思っていたベルモンドチェーンのホテル、チャールストンプレイス(Belmond Charleston Place) に。私の持っているカード会社の2泊すると3泊目タダというキャンペーンをやっていたので、すかさず予約。普段ならインターネットであちこち調べて、あれこれ泊まりたいホテルを比べてだーいぶ長いことかけて決めるのに、今回は即決。税やサービス料を入れても1泊300ドルで、毎日の朝ごはん、ホテル内で使える100ドルのクーポンもついて、さらにはアップグレードもしてくれるって!この値段でベルモンドに泊まれるなんてー。
2018年にメキシコのサンミゲルアレンデ (San Miguel de Allende) という街に行ったときに泊まったのもベルモンド系のホテル「カーサデシエラネバダ」で邸宅を改造したホテルでした。その宿もそうですが、どこも1泊800ドルとかするホテルチェーンです。ペルーのマチュピチュの横にあるベルモンドホテルはよくお客さんのために手配をしました。そのロケーションあってものすごく高いのに、人気すぎで全然空きがない。今はなきオリエント急行の車両に乗ってロンドンやヴェニスなどヨーロッパを観光できる列車、ヴェニス・シンプロン・オリエントエクスプレス。これもベルモンドの運営。今大変なことになっているミャンマーですが、イラワジ川ではリバークルーズもやっています。それぞれに独特の個性があるホテルや船、列車までマネージメントするラグジュアリーブランドなのです。
カリフォルニアからアトランタ乗り継ぎ、飛行機で約7時間。チャールストンプレイスを目指してチャールストン空港の目の前のバス停からたった2ドルの路線バスに飛び乗りました。ローカルバス乗り継ぎの旅なんとかやらっていうテレビ番組があるくらいですからね、やっぱり路線バスがいいよね。降りる場所もよくわからないから、旦那と私の二人だけがキョロキョロ多動過ぎて怪しい、怪しい。他の乗客はみんな静かにしているのに。乗るときに、バスの女性の運転手さんに降りたいところがチャールストンプレイスだと伝えたから絶対教えてくれるんだけども、なんとなくそわそわ。
でもなんとか無事に到着。バスに乗る前からその運転手さんはとても親切にしてくれました。アメリカ各地どこでもそうですが路線バスなんか地元の人しか乗らないから、私たちみたいなややこしい乗客は降りてくださいって思ってるでしょ、っていう対応が普通ですからね。あとからわかったことですが、チャールストンの運転手さんは本来その路線が通らないはずのところにちょっとだけ回り道をしてできるだけホテルに近いところで降ろしてくれたみたい。滞在中に再び同じ番号のバスに乗った時には、自分たちが降りた場所は通らなかったので気付きました。ありがとう、運転手さん!
タクシーかハイヤーで乗り付けるべきチャールストンプレイスまで、路線バスで乗り付けて到着。まだまだ世界中で新型コロナが流行っているせいか、チャールストンプレイス内はゲストと外からの人の動線を分けるための紐があちこちに張られていたり、その見張りがいたり結構いろいろな対策はしているけれども、あんまり機能していない感じ。
プラスチック板が立っているチェックインカウンターで、銀行かよ、と思いながらとりあえずチェックイン。私の予約したお得なパッケージで予約している人はかなり多いのか、まぁ早口でホテルのお兄ちゃんが特典の説明をしてささっと終わりましたよ。別にペコペコしていらないけど、なんかこれまでに見てきた他のベルモンドとは雰囲気が違う。アメリカというか、雑というか。
お部屋はプレミアルームのバルコニー付きのお部屋。そのバルコニーからは馬車が走る音が聞こえてくるのはすごくいいね!シャワーだけのお部屋でしたが、同じカテゴリでバスタブ付きもあるようです。バスタブがない、このレベルのホテルっていうのも珍しい感じがしますが・・。
芋の子状態のプールも使いましたよ。プールとスパエリアはリノベーションが進められていて、かなりあちこち削ったり、はがれたり。2020年のCovid-19のロックダウン中にリノベーションはできなかったのかな。もしかしたらサウスカロライナはカリフォルニアほど厳しいロックダウンはなかったのか?その辺不明ですが、とにかく2021年の4月現在、プール周りは結構大がかりな修復工事中です。そんな悪態をついている間に(?)15年以上愛用していた腕時計をなくしてしまいました。プールで落としたのではないかと思っているのですが、問い合わせたけど結局見つかりませんでした。人の文句を言う前に、自分の身の回りをちゃんとしないと。
プールやジムももちろんのこと、チャールストンプレイスにはショッピングアーケードなんかもあります。グッチからホテルのギフトショップまでちょっと気の利いたお土産を買うにはぴったり。雰囲気のいいPalmetto Cafeではおいしい朝食がいただけて、その横にはお昼頃から夜までずっとにぎわっているロビーラウンジがあります。さらに、スポーツバーのような雰囲気でクラフトビールとかもいただけるMeeting At Marketとか、ちょっと高級なグリルレストランも。どのレストランも宿泊者以外のお客さんもたくさん来ていておそらく評判がいいんだろうな、と思わせます。私たちは朝食のPalmetto Cafeとルームサービスを利用しました。この食事でもちょっとしたトラブルがあったんですけど。気になる方はそのうちアップされるFoodブログを見てください。
チャールストンプレイスに星をつけるなら・・・★★★★
静かな落ち着くホテルを期待してたけど、チェックインは超スピードでせわしないし、レストランは朝っぱらから問題ありだし、ホテル内がどこか騒がしい。カーサデシエラネバダも、ペルーのクスコのベルモンドも、アンコールワットのレジデンスドアンコールも、外とは別世界のような静けさでしたけど?チャールストンプレイスのホームページに書いてあるようなLuxuryとかGorgeousとか、そんな雰囲気ではないし、さらにUnhurried Hospitality(のんびりとしたホスピタリティ)とは正反対!だから4つ星。ベルモンドは2019年にルイヴィトンやシャンパンのモエシャンドンなどを擁するコングロマリットLVMHの傘下に入ったらしいですが、これはどうなの?と思うホテルでした。LVMHってティファニーとか、最近何でも手に入れちゃうけど末端のクオリティはあまり気にしてないのね。