おいしい朝の時間をチャールストン (Charleston) で過ごすには
アメリカズベストシティのチャールストン。東海岸のサウスカロライナ州にある、アメリカ人に大人気の観光地。まだコロナ禍から抜けきれない2021年4月でも結構にぎわっていたのが印象的。コロナ禍でも「閑散」からは無縁の街みたい。宿はチャールストンプレイス (Charleston Place) というLVMH傘下のベルモンド (Belmond) 系のホテルに泊まりました。朝ごはん付きで予約したのになぜか朝ごはんを食べられないかもしれない危機に見舞われるという・・・。
滞在1日目の翌朝、朝10時前に朝ごはんを食べにホテル内のパルメットカフェ (The Palmetto Cafe) へ。すると朝ごはんを目指すゲストたちの人だかりが。新型コロナウイルス対策で満席にできないため、あろうことかみんなが並んで待っているという。朝ごはんにウェイティングかよ、さらにはこんな「高級ホテル(とホテルのホームページには書いてある」で並ばせるなよ、といろいろ思いましたが仕方ないので待つしかありません。そしたらなんとこれ以上のウェイティングは受けらないと。朝ごはんは11時までなのに、超やる気ないレストラン。朝ごはん付きで予約してるんだから何か食べさせてくれ!コンシェルジュに相談したら外のレストランへ行けと・・・もうね、お話になりません。
しょぼんとしてお部屋に戻り、仕方ないのでルームサービスを取ることに。個人的には最低のチョイスなのですが、トラベルエージェントとしてホテルの各サービスを見ることは重要だしね。パンとペストリーのアソートメントとホテル特製のビスケットを使ったモーニングサンドイッチをオーダーしました。旅行先のまぁまぁのお部屋でまぁまぁの朝ごはんをテレビを見ながら食べるのも悪くないね。優雅な朝時間とは言わないけど、クロワッサンとかお料理のレベルはぼちぼち高い。添えられてきたバターとクリームチーズの量もけちけちしてないし、というか半端ない量!日本だったら私はバターだけでも食べられちゃうほどバター好きだけど、それにしても多すぎる。サステナブルじゃないから少し減らしてもいいと思いました。
翌日は絶対レストランで座って食べたいよ、ということで少し早起きをして朝9時半に同じレストランへ。前日よりもっと大きな人だかりが!このホテル一体どうなってるんだ、という半分怒りつつ、この日はなんとかウェイティングリストに乗せてもらうことに成功。45分待ちですと言われたので部屋に戻り電話がかかってくるのを待ちました。
長いこと仕事でもプライベートでも旅行してきましたが、ホテルの朝ごはんにウェイティングをした経験なんてないです。新型コロナウイルスのことがあるとは言え、ホテル自体満室じゃないんだからなんとかコントロールせよと思っちゃうけど。どうやらホテルゲスト以外の外からのお客さんもこのパルメットに朝ごはんを食べにきている様子で、混雑はそのせいもあるみたいです。ガイドブックか何かに出ているか、それともアメリカの口コミサイトイェルプ (Yelp) などで人気なのかよく分りませんが、人気のレストランであることは間違いないみたい。朝ごはんくらいささっと、スマートに食べたいところです。
ようやく順番が回ってきたよー。真っ白なテーブルクロスが敷かれたテーブルでいただく朝ごはん。定番の卵料理からアサイーボウル、シュリンプグリッツと呼ばれるエビとコーングリッツのおかゆのような、アメリカ南部のメニューまでいろいろありました。私はウェボス ランチェロス (Huevos Rancheros) と呼ばれる目玉焼きがサルサの上に乗ったファームスタイルのメキシコの朝ごはんメニューをいただきました。アメリカはメキシコと国境を接していて、メキシコからの移民も多い国なのでウェボス ランチェロスは結構どこでも食べられるメニューの一つです。それだけに当たりはずれはないし、トルティーヤがチップスだったり手で伸ばした小麦粉のふわふわトルティーヤだったりコーントルティーヤだったり、はたまたパリパリのチップスだったりお店ごとに少しずつ違うのもおもしろい。アメリカ旅行中に朝ごはんのメニューに迷った時にはウェボス ランチェロスがおすすめ。
滞在中の2回とも、正直なところちょっと「優雅」とは程遠いスタートの朝ごはんでしたが、ルームサービスもレストランもコーヒーはなかなかおいしいし、その辺はさすがホテルです。1日目はテレビをお供に、1日目はインテリアが素敵な明るいレストランで。チャールストンプレイスの朝ごはんは、ルームサービスもレストランパルメットでもそれなりにゆっくりとした時間を過ごすことができました。チャールストンの朝の時間をおいしく&ゆっくり過ごせるスポットをお探しなら、チャールストンプレイスのパルメットカフェも一つの選択肢だと思います。