トロピカルな温泉体験 – コスタリカで露天風呂に入る

コスタリカのタバコンリゾートで楽しむラテンの露天風呂!

コスタリカのタバコンリゾートで楽しむラテンの露天風呂!

ホテルなどに併設されているスパは土地の伝統や文化を写し出すものの一つだなーと感じることが多々あります。世界各地これまででかけたほとんどの国でチャンスがあればスパを利用してきました。プールがあるだけでスパと呼んでいるところもあれば、トリートメントを受けられる部屋からスチームルームやジャグジーまである豪華スパまで。フランスのボルドーのはずれにあるレ ・スルス・コーダリー (Les Sources du Caudalie) ではヴィノセラピーなるワインを使ったマッサージ、アゼルバイジャンのバクーにあるフォーシーズンズホテルでは名産のキャビアを顔に塗りたくるという私の顔にはもったいなさすぎるトリートメントも。 世界各地でおもしろい体験をしてきましたが、そんな中でスケールの異なるスパ体験をしたのがコスタリカ。

スパは世界のどこにでもありますが、リアル温泉を使ったスパがあるところは限られます。コスタリカには火山があるので日本のような温泉が湧きます。しかもそのいくつかの場所では露天風呂が楽しめる!その一つがコスタリカの北西部にあるアレナル火山。麓のフォルトゥナという街にはそんなアレナル火山から湧き出る温泉を利用した露天風呂を楽しめます。

うっそうとした熱帯雨林にあるタバコンリゾート

うっそうとした熱帯雨林にあるタバコンリゾート

タバコンリゾートはその一つで、タバコンリゾートが所有する私有熱帯雨林保護区の中に位置しています。その保護区の地下100mほどのところにある5カ所の源泉から、22℃から37℃の温泉水がとめどなく湧きあがっています。アレナル火山のマグマで温められた温泉水は毎分4,000リットル以上湧いているとのこと。温泉水はタバコン川となってジャングルの中を流れ、その一部の川がリゾートになっています。大量に湧き出ている故、温泉のイメージをはみ出し「川」になっているのです。スケールが日本のそれとはちょっと違う。

何年もの月日をかけてアレナル火山や森を濾過されてきた温泉には、シリカ(水晶の元素)やカルシウムが含まれミネラルたっぷりだそう。さらに水を加えなくても人肌にぴったりの温度の温泉が湧き出しているというミラクル。タバコンリゾート内でもアレナル火山に近い場所では熱めの温泉が、火山から離れるとぬるめの温泉が楽しめるという、地理的レベルで変わる温泉水の温度。うーん、大地のエネルギーを感じずにはいられません。

タバコンリゾートの温泉は露天風呂というより「露天川」

タバコンリゾートの温泉は露天風呂というより「露天川」

温泉川ですから川の段差を利用した打たせ湯があったり、川の流れを利用した流れるプールならぬ「流れる温泉」があったりととにかくユニーク。大自然そのままが温泉になっているだけなので手加減なしという感じで、結構流れが早いので小さな子供と一緒に行く場合には要注意ですね。日本の風情ある温泉や露天風呂のイメージでいくとびっくりしますが、ハイビスカス茂るカラフル熱帯雨林のジャングルの中で楽しむ温泉もまた陽気でよし。

タバコンリゾートはホテル、マッサージなどを受けられるスパ、この流れる川温泉、山奥とは思えないクオリティのお食事を楽しめるレストランがひとつになったリゾートです。ホテルも上質でモダンな雰囲気。温泉の後に遠路旅をしたくないなーと思う人はタバコンホテルに泊まるべきです。そうでなければ、日帰りの温泉体験だけも可能。以前はリーディングホテルズオブザワールド (Leading Hotels of the World) のメンバーだったので高級感あふれていました。現在はスモールラグジュアリーホテルズオブザワールド (Small Luxury Hotels of the World) に鞍替えしたようですね。源泉無加水&100%天然のラテンの露天風呂体験はいかがでしょうか。


Maya

アメリカのロサンゼルス郊外在住。日本の大学卒業後から15年以上、仕事も趣味も旅行な毎日で60か国以上をふらふら。時に母を連れ、そして途中には旅行の友(主人)を見つけ、強引に(?)あちこち。東京にある秘境系旅行会社でワイナリーツアーのアレンジや自分でも世界各地のワイナリーを訪ねるうち、ワインのことも知りたくなり、旅行の仕事の片手間にワインの勉強も。WSET Level 2資格保持者。日本のソムリエ資格同等レベルのWSET Level 3結果待ち。

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