ノーザンルビーとキタムラサキのその後(2)・・・フランスのクイックパン「ケークサレ」を作る
ノーザンルビーとキタムラサキというとても美しい名前がついたじゃが芋。ただお店で安くなっていたから買っただけ、というお芋の話は前回のブログの続きです(「じゃがいろ!?赤と紫のじゃがいも ・ノーザンルビー&キタムラサキ」のブログはこちらからどうぞ)
カラフルなお芋の色味を生かした料理ということでケークサレ (Cake Salé) を作ることに。パウンドケーキを焼くことがある方も「塩味のパウンドケーキ」を作ったことがある方となると、あまり多くはいらっしゃらないのではないでしょうか。ケークサレ、とは何でしょうか・・・?パウンドケーキのお食事版、「甘くないおかずパウンドケーキ」です。オードブルにもなってしまうパウンドケーキともいえます。フランスの人たちはそんなパンをケーク(Cakeと書いてケークと読む)と呼びます。そのパンの具材としてベーコンやチーズなど塩気のものを入れて焼くことから、ケークサレ(フランス語のお塩の意味)となりました。ガトーサレ (Gateau Salé) とも呼ばれます。フランスを旅行したことがある人でケークサレを現地で見かけたことのある人がいたら、それはフランス人のお宅にステイしたことのある人かもしれません。ケークサレは、フランスのパン屋さんやレストランで売られているものではなく、フランスの家庭料理。
このケークサレの具材として野菜、ベーコン、ハム、卵やチーズなどたんぱく質、そして小麦粉がバランスよく入っているので、おかず+パンという完全な栄養食になります。冷蔵庫にあるものは何でも使えるケークサレは、冷蔵庫に残った食材のお掃除係。そして持ち運びも便利なので通常のお弁当はもちろんのこと、ピクニックやウォーキング、スポーツ観戦などにも手軽に持って行けて、さらに高温でオーブンで焼いているので作り置きをしておけば、通常のお弁当のように朝早起きをして作らなくてもすぐに用意ができるという完全食なのです。実際Gâteau de Voyageと呼ばれることもあるそうです。写真の通り、色味がきれいだからホームパーティに来訪したお友達にカフェ風プレートとしておもてなしをしても喜ばれますね。ノーザンルビーやキタアカリがなくても材料を工夫すればとってもきれいなケークサレが出来上がります!さてさて、作り方は以下を参考にしてください。
<作り方> 作り始める前にオーブンを210℃に温めましょう
1)ノーザンルビーとキタムラサキ2つに切り、電子レンジに1.5分かける。出来上がったら皮を剥き1.5cmの角切りにする。
2)小麦粉、ベーキングパウダー、塩、砂糖を合わせてふるう。
3)合わせた粉類に玉子、バター、牛乳を入れて、さっくり混ぜ合わせる。
※混ぜすぎはケークサレが固くなるので「さっくり」です。
4)ノーザンルビー、キタムラサキ、チーズ、玉ねぎなどの具材を加えて、ボウルの底から大きくすくって6回程度で混ぜ合わせる。
※ケークサレが固くなるのでこねないで「すくうように」です。
5)クッキングシートをひいたパウンドケーキ型(シートにバターを塗ってもよい)、に混ぜた生地を流し込む。
6)オーブンでこんがり色がつくまで15分。オーブンの機能やサイズによりますが、最初の5分から8分程度は210℃で、後半は190℃。
<ノーザンルビー&キタムラサキのケークサレ具材MEMO>
ベーコンのかわりにたんぱく質は・・・
ハム・ウインナ・アンチョビ・スモークサーモン・調理済みの鶏肉(塩、コショウをしてソテーしたものを大き目の角切りにする)など
ノーザンルビー&キタムラサキ意外に使える野菜は・・・
春キャベツ・マッシュルーム・ミニトマト・ブロッコリー・バジル・さっとゆでたほうれん草・ズッキーニ・玉ねぎ・人参・パプリカ・さつま芋など
粉チーズのかわりに・・・
グリュイエールなどチーズ・ゴマなど
ベジタリアンだよという方へ、バターのかわりに・・・
オリーブ油・亜麻仁油・サラダ油・どんな油でも(ココナツオイルは独特のフレンチな香りが失われてしまうかもしれません)
バターも牛乳も冷蔵庫にないよという方へ、そのかわりに・・・
動物性脂肪の生クリーム40㏄