Chablis Champs Royaux William Fevre 2018 | シャブリ チャンプスロワイヨ ウィリアム フェヴル
ワイン名:<シャブリ>チャンプスロワイヨ ウィリアムフェヴル 2018年
生産国&地域:フランス/ブルゴーニュ地方、シャブリAOC
ワイナリー:ウィリアムフェヴル
品種:シャルドネ
ヴィンテージ(収穫年):2018年
値段:$22 (2020年)
購入場所:ホールフーズ
日本での購入可否:楽天などで可能
私が日頃購入するワインの中では結構高めの部類に入る白ワイン。なんといってもシャブリですから!「シャブリ」を飲むならお財布のひもは少し緩めないと。コストコブランド(カークランド)のシャブリでも1本$19.99ですからね。
ブルゴーニュ地方北部のシャブリは4つのAOC (Appellation d'origine contrôlée = 生産地や生産方法にルールがある地域呼称制度) に分かれています。生産数が少なく高級なものから、AOCシャブリグランクリュ (Chablis Grand Cru)、AOCシャブリプレミアクリュ (Chablis Premier Cru)、AOCプティシャブリ (Petit Chablis)、そしてAOCシャブリ。シャブリで生産され、AOCの記載があるワインはすべて白ワイン、そして100%シャルドネで作られている必要があります。
そんなわけでこのワインはウィリアムフェヴルのAOCシャブリにあるヴィンヤードのぶどうを使ってできたシャルドネです。よく「シャブリはステンレスタンクで熟成した切れ味のよいシャルドネ、その他のエリアで生産されるシャルドネはオークなどの樽熟成を経たボリュームがあるシャルドネ」という表現されていることがありますが、少々一般化させすぎだと思います。確かにベーシックレベルのシャブリはクリーンでピュアなフルーツ味を残すため、ステンレスタンクやコンクリートタンクが好まれているようですが、プレミアクリュやグランクリュレベルのシャブリや伝統的なドメーヌでは、ワインにしなやかさと複雑さを持たせるため樽を使って醸造しているところは実際とても多いのです。ただし、オークの香りでシャルドネ独特のフレッシュさを消すことがないように、繰り返し使われた古い樽や大きなサイズの樽が使われています。新築の木造住宅と同じように樽も何度も使えば新木の香りは弱くなり、大きなサイズの樽を使うことで量単位でワインが樽に触れる面積は小さくなるからです。
今や人間だけでなくワインも多様化の時代。このシャブリ チャンプスロワイヨ ウィリアムフェヴルを生産するウィリアムフェヴルはシャブリの中でも比較的新しいドメーヌで、シャブリの伝統的なワインの生産方法を大切にしつつ様々なスタイルのワインを生産しています。このワインも、ステンレスタンクと樽を両方使って生産されています。収穫されたぶどうのうち約5%程度は6年以上使われたフレンチオーク樽でアルコール発酵。(95%はステンレスタンクでアルコール発酵)アルコール発酵を終えたワインのうち5%を古い樽の中で5~6か月熟成。(95%はステンレスタンクで10~12か月間熟成)たった5%でも一部の醸造に樽を使うことでフレッシュでありながら口当たりの優しいワインができます。本当にたった5%。でも意外なまでの樽の存在感にびっくりします。典型的なちょっといいワイン「シャブリ」の味がして満足すること間違いなし。
ウィリアムフェヴルのぶどう畑のうち、約半分にあたる31ヘクタールはグランクリュとプレミアクリュにカテゴライズされています。それぞれののClimat(ぶどう畑の区画)ごとにウィリアムフェヴルでは14種類のグランドクリュとプレミアクリュが生産されています。