Cloudy Bay Sauvignon Blanc 2020| クラウディーベイ ソーヴィニヨンブラン

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Cloudy Bay Sauvignon Blanc 2020

<WSET Level3 方式テイスティングノート>
カラー:淡いレモン色
香り&味覚:やや強いアカシア・ブロッサム・ライチー・マンゴー・パイナップル・レモングラス・火打石・はちみつ
発達段階:若い
甘味:ドライ
酸味:高い
ボディ:ミディアム
後味:やや長い
品質:非常に良い (Balance, Intensity, Complexity)
飲み頃:今飲み頃で、熟成には向かない

ワイン名:クラウディーベイ <ソーヴィニヨンブラン> 2020 
生産国&地域:ニュージーランド / マールボロ ワイラウヴァレー
ワイナリー:クラウディーベイ
品種:ソーヴィニヨンブラン100%
ヴィンテージ(収穫年):2020年
値段:$25 (2021年)
購入場所:コストコ@Palm Springs
日本での購入可否:可能


「ニュージーランドといえばソーヴィニヨンブラン」のイメージを世界中に広めたといわれるのがこのクラウディ―ベイ。1985年の初ヴィンテージ以来、トロピカルフルーツの香りが凝縮したニュージーランド的なソーヴィニヨンブランを作り続けるワインメーカーです。ニュージーランドの中では古い生産者の一つで、ソーヴィニヨンブラン以外にもシャルドネとピノノワールといったニュージーランドを代表する3つのバラエティをベースに、単一品種のワインからブレンドまでをつくるワイナリーです。

ニュージーランドの南島の北部にあるマールボロはソーヴィニヨンブランの生産が特に盛んなエリア。クラウディーベイは東西に延びるマールボロの生産エリアの中でも冷たい風が届きやすい海に近い側にあります。昼間は暖かく夜は海風で涼しい、ぶどうがしっかり熟しながらも酸味が残るバランスの取れたぶどうが出来上がります。このソーヴィニヨンブランのぶどうはワイラウヴァレーから枝分かれするいくつかのサイドバレーにあるぶどう畑からのもの。このワイラウヴァレーの地質は砂利土で表層は砂状の土が広がる水はけのよい場所。また小さなエリアごとに気候が全く異なるマイクロクライメットも特徴で、クラウディーベイのソービニヨンブランも収穫されたぶどうは畑の区画ごとに別々にワインとして醸造され、その後ブレンドされ最終的な1本がつくられています。その区画は91にも分かれています。91種のそれぞれに収穫場所が異なるソーヴィニヨンブランの中からブランドのクオリティにマッチするものだけをブレンドしてつくられるそうです。マイクロクライメットの多様性を生かすためというよりは、できるだけいい品質のぶどう(ワイン)を使うためですね。750mlのワインボトルは大体70種類以上の異なるバッチで作られたソーヴィニヨンブランからできているといわれています。クラウディーベイのソービニヨンブランの畑はそれほど大きくないだけに、91カ所にも分けてそれぞれの味がどれだけ違うのか気になります。すべてをテイスティングして、ブレンドの割合を決めるワインメーカーさんを尊敬します。

そんなクラウディ―ベイ ソービニヨンブランの2020年ヴィンテージ。ニュージーランドは南半球ですので、ナパバレーなど北半球とは全く収穫などのサイクルが逆。南半球での収穫は3月から4月です。このワインもまさにコロナ禍での、というかロックダウンしている中での収穫になったそうです。ブレンドされたソービニヨンブランのうち約4%は古いフレンチオークの樽で熟成させ、2020年10月にボトルに詰められました。できたてフレッシュなソーヴィニヨンブランをテイスティング。トロピカルフルーツの味がすごい!でもソーヴィニヨンらしくしっかり酸味もあって、活き活きしたワインです。ソーヴィニヨンブラン好きをとらえるワインだと実感するワインでした。

おまけ情報:クラウディーベイのオーナーはあのルイヴィトンやシャンパンのモエシャンドンなどを擁するラグジュアリーコングロマリットLVMHです。


Maya

アメリカのロサンゼルス郊外在住。日本の大学卒業後から15年以上、仕事も趣味も旅行な毎日で60か国以上をふらふら。時に母を連れ、そして途中には旅行の友(主人)を見つけ、強引に(?)あちこち。東京にある秘境系旅行会社でワイナリーツアーのアレンジや自分でも世界各地のワイナリーを訪ねるうち、ワインのことも知りたくなり、旅行の仕事の片手間にワインの勉強も。WSET Level 2資格保持者。日本のソムリエ資格同等レベルのWSET Level 3結果待ち。

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